「いや、僕もそこまでするつもりは無かったんだよ。」 無かったとしても、実際してんじゃん!! 「でも、悪いのは瑞生ちゃんだよ。」 「私が何したって言うの?」 「僕はクラスと名前まで教えたのに1度も会いに来てくれなかった。こうなったら教科書でも盗んでしまえば僕に借りに来てくれると思ってた!!!」 突然叫び出した釘田くんに、ガクガクと指が小刻みに震える。