「えっと、篠原さんだっけ?」 「は、はい!」 顔を真っ赤にして、篠原さんは返事した。 「そいつの顔とか見たかな?」 「チラッと覗いただけなんですけど、誰とかはわからないです…。」 「そっか。」 ふりだしに戻ったな…。 「で、でも!!」 その言葉に私たちは顔を上げて、篠原さんを見た。