The day will be white

「だって、あれぐらいで一回も口聞かないとか。お子ちゃまだよね、私。それに、本心でそんなこと言うわけないよなって今さら気がついたし。」
そう言って笑う弥生を、僕は見つめることしかできなかった。

「私さ、好きだったんだよ。」 

弥生のその凛とした言葉に、僕は息を飲んだ。

近くに路上駐車していた白い車が走り出す。
「‥‥僕も、好きだった。友人に言いたくなくて、嘘をついてしまったんだけど。」
「私達、両想いだったんだね。もしかしたらうまくいってたかもしれないのに。」

バカだなぁ、と弥生は笑った。

「せっかく偶然出会ったのに、もうそのときは新しい生活が大切になっていて‥‥もったいないな。」
「‥‥彼女?」

弥生が僕の後ろをじっと見る。 
なんだろう、と振り向こうとしたその時。