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「咲。」

促されても………中々言葉に出来ない。

だって………

もう冷めちゃってたら??

子供は疲れるって………他に目を向けてたら?

悪い想像ばかりが浮かぶ。




「ふぅ~っ。」

大きなため息を溢す圭ちゃん。

ビクつくと

「ごめん、ごめん。
怒ってないから、こっちにおいで。」と

いつもと同じ、膝の上を勧めてくれる。

怒ってないの?

恐々近づくと、スッと手を引かれて膝に乗る。

子供をあやす様に、背中をポンポンしながら

「俺がオジサンだから、嫌になった?」って。

オジサン??

新たに出たキーワードに、首を傾げると

「『圭ちゃんって、オジサンだったんだぁ!』
って言ったよな?」って笑ってる。

……………………………………?!

「ああっ!!
違う!
違う違う違う!!!!
誤解だから。」

「誤解って?」

上手い具合に誘導されているような気がする。