「それにしてもおいしいお肉ね」
「何の肉かしら」
「鹿かなあ?」
「え、俺鹿の肉食べたことあるけど少し違うような気がする」
彼らは豪華な肉料理を頬張りながら談笑している。
自分の入っていない会話が弾む中、目の前に広がる豪華な食事に、なんとなく、なかなか手をつけられずにいた。
周りに目をやると、アンティークなもので溢れている。
大きな床から天井まである縦長な木製時計。
この空間の家具はほとんど木製で、
ガラスや本などの細々したもので溢れている。
天井では大きなシャンデリアが部屋を明るく照らしている。
「あなたの、名前は?」
ショートヘアの女がいった。
その質問が自分に向けられたものだと自覚するまでに、少しの時間を要した。
「、、じ、ぶんの名前は、、、」
