館内はやはり洋式で、レトロな雰囲気ではあるが、空気がずっしりと重たい。
アンティークものの品々ひとつひとつは豪華なものではあるが、
どれも冷たい雰囲気だ。
クラッ、、、
思わず立ちくらみが襲ってきた。
寄りかかって棚に触れると、左手には油汚れと想いホコリが触れてしまった手と白いブレザーのシャツを汚した。
壁に飾られているいくつもの人物絵画は、全て無表情でこちらを見つめている。
それはまるで、何かを訴えているかのようで、しばらくの直視はできなかった。
長い廊下を進むと、自分は惹き付けられるかのようにひとつの扉を開けていた。
「あら。5人目がきたわね」
森に迷い込んで初めて見た、自分以外の人間の姿であった。
