おなかが、すいている。
ずっと何も口にできていない。

水分と食べ物を口が欲していた。




しばらく森を進んでいると、木々の向こう側に白いものが視界に入った。

すすんでいくと、その白いものは建物らしきものであることがわかった。



息を呑んだ。



、、ここだ。

自分の声だったか、または他の誰かの声だったのかは分からなかったが、たしかに自分の頭の中で響いた。



木々の中に建てられたその白い建物は西洋風のその屋敷は、
古びているがどこか胸の奥から惹き付けられるような、
異様な空気を放っている。


その屋敷を、なぜか自分は初めて見た気がしないと感じた。