太陽が傾いているのは正面だった。
東から西に進む太陽は沈みかけている。
つまりいまの理樹の正面は西の空。
屋敷へついたとき正午で太陽の真下にあった。
、、東へ行けば、屋敷付近へ着くかもしれない。
進まないより進んだ方がいい。
そして理樹は独り言を始めるのだった。
「、、けた、、つけた、、、、みつけた、、、」
明らかにそれは、自分以外の4人を見つけた時の自分を守ろうとする行為に過ぎなかった。
普段の生活に十分満足出来てなかった。
趣味のゲームはホラーホラーホラー。
自分にこれはホラーゲームだって言い聞かせていた。
いつもの生活に戻りたい反面、ここで刺激を受けるのも悪くない、そう考えながら、東へ足を進めていた。
こんな浮ついた気持ちでゲームに望んでいられるのは、初めだけだとは知らずに。