高校3年生になって、進路で悩んでいたあたし。
そんなあたしとは違って、タツヤは進路がもう決っていた。
゙就職゙
迷った。
あたし、大学生。
タツヤ、社会人。
これでも、ごく一般的なのだろうが、あたし達2りは"すれ違い"が嫌いだった。
ある日、タツヤの家でタツヤに相談した。
クッションかかえて、ベッドの上で、タツヤに包まれながら。
今じゃホント、夢みたい。
「ねータツヤぁ。」
「ん?」
「あたし、進路どうしよう」
「………。」
黙り込むタツヤに、あたしは不安を覚えた。
「…タツヤ?」
「あのさ、マミコ」
そう言って、タツヤはベッドの上に座る。
あたしも隣りへ行く。
今では見せた事のない、タツヤの真剣な顔。


