テレビをみながら、洗濯物を畳んでいると ガチャガチャ、と玄関を開ける音。 「マミコ、金。」 家に帰って来て、第一声がコレ。 タツヤはあたしのいる居間まで来て、手を差し出す。 「…いくら?」 「3万」 「今月の給料、ホント少ないから…程々にしてね」 そう言ってカバンから財布をとり、3万をタツヤに渡す。 「おう。」 そう言うと、タツヤはまたどこかへ出掛けてしまった。 毎日、コレの繰り返し。