恋するブザービーター

部活体験も今日で最後なのに、時間が過ぎるのはあっという間で、もう終盤の全面を使って男女交互に5on5の時間になった。


今は男バスが試合をしてる。
その試合をぼーっと千夏先輩の隣で見てた。


何気なく見てたら、突然景色がスローモーションになったような、そんな感じがした。


その理由は…1人の部員が目に入ったから。
綺麗な黒髪をなびかせて走るその人。なんというかすごくかっこよかった。


一瞬だけど、よく見ると背は高くて スタイルが良くて 美人な人だった


「わぁ……」


「ん?なになに?どうした?」


私の声が聞こえたらしい千夏先輩は、私の顔を覗き込んできた


「いや、あの…なんというか……いえ、なんでもないです!!」


うまくこの感情と思いが伝わらなくて 言うのを諦めた。だって分からないんだし。


「そー?」


千夏先輩の相槌も遠く聞こえるぐらい もうこの時点で私はその人をずっと目で追っているのに気づいた。


何も気にしてなかったのに、急にその人から目が離せなくて…すごく熱が上がってるって言うか…そんな変な感覚が私の頭をいっぱいにしてた