「ふぅ……」


休憩タイムに入って一息つく。
なかなかやりがいがあって楽しい。


休憩だと分かってからは小泉先輩をひたすら目で追っていた。


「わぁ……」


シュート練習をしているみたいで、完璧にキメる小泉先輩がすごく素敵で、思わず声が漏れる。


流石にギャラリーがいれば歓声が沸き上がったんだろうけど 残念ながら体験入部の時しか見れないらしく 今はもう居なかった。


「っ……!!!」


じっっと見ていると 小泉先輩がちらっとこっちを向いた。


その一瞬、目が合ったような気がした。


流石に気のせいだよね。勘違いしない勘違いしない。


「誰見てるの?」


「えっ!?あ、いや 特に誰も!!やっぱり男バスはレベルが違うなぁって…」


突然声をかけてきたのは同じ1年の子だった。
多分この子も小泉先輩か氷川先輩のファンだとおもう


「そうだね、体格も力量も違うし、何より氷川先輩と小泉先輩が強いから。氷川先輩すっっっごくかっこいいよね〜〜!!」


「そ、そうだね…」


小泉先輩じゃなくて良かった…なんて思うのは失礼かな。


「そろそろ終わるし、行かない?」


その子の声に頷いて、一緒に戻った。