太陽の柱

覚えたてのオンラインゲームの知識を披露したいらしく、例の彼氏の知識を私に叩き込もうと電話の奥で熱弁している魅乃。








『ねぇ。昨日さぁ狩りはしたけど、仲間作れそうにないんだけどぉ~』



魅乃が喋り疲れた頃を見計らい、一番の疑問点をぶつける



「あ~。はじめたその日に話かけられたけどぉ?」


『まじ?話しかけられもしないし立ち止まってもくれてないけど!!!』

始めたその日って…
ショックを隠せず思わず声を張り上げる



「人それぞれゲームの中でもペースってもんあるからねぇ。焦らなくていいんじゃね?
ポジティブにいこぉぜ?」


人事だと思いやがって~~~!!


『はいはい。じゃーね~』

軽くあしらい、電話口からは魅乃が何か話しているのが聞こえたけど電話を切ってやった