太陽の柱

でもまぁ、マンバメイクじゃなくても私だとわかった理由は、魅乃と一緒にいるかららしい



「魅乃ちゃんと日向ちゃんは二人でワンセットだもんねぇ。おほほほほ」と言われた


ワンセット?
ざけんな!!

レズじゃあるまいし

腹立つなぁ




思わず顔に出そうなのを必死にこらえて、営業スマイルを振りまくもんだから、余計疲れる



やっとの思いで、札幌駅前に到着


お客さんの誕生日プレゼントを探す私たち

と、言うか

間違いなく魅乃の物を選んでるとしか思えない





お揃いのzippoにするんだ。と色んな店を転々とする



履きなれないサンダルはキツイ


どれくらい連れ回されただろうか
外を見るともう暗い



レジでニコニコしている魅乃をよそに、鏡で顔を見る



だ…だれ?


そっか、今日はマンバメイクじゃないんだっけか?


連れまわされてても、嫌な視線を感じなかったのはコレのせいか


なんか、薄化粧だと不安があったりするけど、これはこれで良いかもねぇ

なんか、セレブっぽくない?


「おぉ~い。きっしょいぞ」


我に返ると、セレブ気分を堪能していた私は、周りから変な視線をあびていた



どうやら、セレブになりきって鏡を前にポーズを決めていたらしい


最近現実離れしてる時間多いよなぁ



ゲラゲラ笑う魅乃と一緒に喫茶店に入った



「ねぇ。前いってた人と付き合うことになったの?」


前言ってた人とはたかぽの事



そうだよ。と返事をするとびっくりしていた


てっきり別の人と付き合うものだと思ってたらしい


まぁね。あんなに否定してたしね