太陽の柱

「最近ゲームやってるの?」

『おぅ。ぼちぼちねぇ~』

「彼氏できたぁ?」

………


思わず顔を赤らめて俯いてしまう


「ふ~ん。おめでとう!!」

カチカチカチカチ…


何だよ機械音?


ぱっと顔を上げると、魅乃が携帯を開き誰かにメールしてるようだ


もしかして!!!
あの爽やかボーイじゃねぇだろうな!!!


『彼氏?』


「そっ♪報告しなくちゃぁね」


誰かに祝ってもらうのは悪い気はしないしね

化粧を淡々を済ませ、クローゼットに顔を突っ込んで奥を漁る


『やっべぇ。太った…』



鏡越しに映る魅乃を見ると目をまん丸にして口をあんぐりと開けているじゃねぇか


そりゃ、そうだよな

私でも、あんぐりしそうだもん



「あんた…どうしたん?」

『…んだよ。わりぃか?』


顔を赤くして魅乃の前に立つ。

魅乃の細い腕が私のお腹を…


『いってぇな!!』


「あはははははは。何だよ、この肉!はみ出てんじゃん」


今着てる服は、だいぶ前に魅乃が東京土産に買ってきたジーンズ


引きこもってたからか知らないけど、太ってしまったようで、お腹の肉がジーンズに乗っている


珍しい動物でも見るかのような目つきで私を下から上まで舐めるような目で見ている