ここから連れ出して

私は神社に行った。

「神様お願いします。どうか勇気をください。」

後悔しない人生を歩むには、自分のしたいことをするべきだと。

どこかで聞いた。
当時の私には、何かに引っかかっていた。後悔するのと我慢するのとどちらを選ぶか…


でも今回は、紛れもなく後悔に傾いた。

もう、後悔したくない。

過去の自分と蹴りをつけるしかない。

前向くしかない。立ち向かうしかないんだ。どうしたいか…

楽しく笑って過ごしたい。

だから、今までみたいに意地張って、悲しませたり、傷つけたりしたくない。この先のことなんて誰もわからないけど、今、一緒歩んでる時を関わってくれてる人達を大切にしたい。

もう、人生を諦めたりしない。辛い時、支えてくれて、救ってくれたことを無駄にはしたくない。
少しずつ変わっていけばいい。
焦る必要なんてない。

正直、何度も諦めかけたけど、お兄さんからもらった言葉を思い出すと…思いとどまることが出来た。

もう、あの笑顔を見たくないの?
お兄さんとの記憶忘れていいの?
嫌だ…
だったら、頑張るしかない。
お兄さんのこと笑顔にできるように、信じて貰えるように、頼って貰えるように
もっともっと強くなりたい。

強くなるんだ。そう心に誓った。

神社からの帰り道、お兄さんの後ろ姿を見つけた。

「お兄さん!!」
「わぁ、びっくりした。」
「今までごめんね。こんな私だけど、これからも仲良くしてほしいの。」
「当たり前だよ。」
「えっ、許してくれるの?」
「うん。」
「わぁぁ‼︎ありがと。もっとちゃんとした人になるから。頑張るね!!」
「応援してるよ。無理しちゃだめだよ?」
「ありがとう。」

嫌われるようなこと沢山したのに。どうしてる許してくれるの?優しいからなのかな。本当にありがとう。また、嬉しくて泣きそうになってる。

泣き顔は見せたくないから、俯いた。
必死に耐えて笑ってみせる。
今思うこと、ちゃんと伝えなきゃ…
いや、伝えたいんだ。

「お兄さん。本当にありがとう‼︎」
「私、お兄さんと出会ってから幸せいっぱいだよ。出来ることがあったら力になるから頼ってね。ずっと大好き。何があっても、この気持ちは変わらないから。」

笑顔で頷いてくれた。



「さようなら」










そう言って、私は手紙を破り捨てた。