4人は来た時と同じ様に乗合馬車に揺られて王都に戻る。
キャロルの機嫌は来た時と違って最悪だったが。
「キャロ、何があったか分かんねえけど機嫌直せよ、な?
ほら俺のおやつのクッキーやるからさ。」
「…ありがとうございます。」
レオンは全く悪くないので大人しく受け取る。
キャロルは精神的には大人なつもりだから理不尽な八つ当たり等してはいけない事位分かっている。
そう考えてはたっと思い当たった。
ルシウスは理不尽に怒るし拗ねるし権力に物を言わせて脅してくる。
これは正しく我儘でお子様なおぼっちゃまその物でないか。
男の子は子供の間は同じ年の女の子よりも精神的に幼いのだとこの前女官のおばちゃんも話していた。
そう、ルシウスはお子様なのだ。
そう思えば大人なキャロルが折れてやるのも仕方ない事だと考えられる。
子供の我儘にいつまでも腹を立てるのは大人とは言えまい。
大人には子供の我儘を受け入れてやる度量も必要なのだ。
ここは大人なキャロルが引いてやろうではないか。
キャロルはやれやれと思いながらクッキーを齧る。
嘲りの目でチラッとルシウスを見ると目があった。
「ん?
なんだいその目は。」
「いえ?
別になんでも?」
キャロルはお子様の相手も楽じゃないなと思い目線を逸らす。
「…碌でもない事思ってるよね?」
「いえいえ。
王太子様でもまだ子供なんだなと思っただけですよ。」
あれだけの我儘に付き合わされたのだ。
これ位の嫌味は許されるだろう。
「へえ?
なら大人なキャロには子供の私でも分かるように夜きっちり納得のいく説明をして貰おうかな。
私は行きの話を忘れたわけじゃないからね?」
そう言えばそんな事を言っていた気がする。
綺麗さっぱり忘れていたが。
「納得いかないと子供の私は癇癪をおこしてしまうかもしれないからね?
きちんと説明して貰うよ。」
「…分かりましたよ。」
とりあえず何の説明を求められているのかも分からないが頷いておく。
ギルドに戻りシルバーランクのカードを受け取る頃にはそんな会話もすっかり忘れていたが。
思い出したのは夜、ルシウスが書類片手に塔にやって来た時であった。
キャロルの機嫌は来た時と違って最悪だったが。
「キャロ、何があったか分かんねえけど機嫌直せよ、な?
ほら俺のおやつのクッキーやるからさ。」
「…ありがとうございます。」
レオンは全く悪くないので大人しく受け取る。
キャロルは精神的には大人なつもりだから理不尽な八つ当たり等してはいけない事位分かっている。
そう考えてはたっと思い当たった。
ルシウスは理不尽に怒るし拗ねるし権力に物を言わせて脅してくる。
これは正しく我儘でお子様なおぼっちゃまその物でないか。
男の子は子供の間は同じ年の女の子よりも精神的に幼いのだとこの前女官のおばちゃんも話していた。
そう、ルシウスはお子様なのだ。
そう思えば大人なキャロルが折れてやるのも仕方ない事だと考えられる。
子供の我儘にいつまでも腹を立てるのは大人とは言えまい。
大人には子供の我儘を受け入れてやる度量も必要なのだ。
ここは大人なキャロルが引いてやろうではないか。
キャロルはやれやれと思いながらクッキーを齧る。
嘲りの目でチラッとルシウスを見ると目があった。
「ん?
なんだいその目は。」
「いえ?
別になんでも?」
キャロルはお子様の相手も楽じゃないなと思い目線を逸らす。
「…碌でもない事思ってるよね?」
「いえいえ。
王太子様でもまだ子供なんだなと思っただけですよ。」
あれだけの我儘に付き合わされたのだ。
これ位の嫌味は許されるだろう。
「へえ?
なら大人なキャロには子供の私でも分かるように夜きっちり納得のいく説明をして貰おうかな。
私は行きの話を忘れたわけじゃないからね?」
そう言えばそんな事を言っていた気がする。
綺麗さっぱり忘れていたが。
「納得いかないと子供の私は癇癪をおこしてしまうかもしれないからね?
きちんと説明して貰うよ。」
「…分かりましたよ。」
とりあえず何の説明を求められているのかも分からないが頷いておく。
ギルドに戻りシルバーランクのカードを受け取る頃にはそんな会話もすっかり忘れていたが。
思い出したのは夜、ルシウスが書類片手に塔にやって来た時であった。

