「…まあ今はいいよ。
夜じっくり話し合おうねキャロル?」
ルシウスがにっこり笑う。
キャロルは死を覚悟した。
今夜で自分の人生は終わるかもしれない。
絶望しながら冒険者ギルドに辿り着く。
『ランクテスト受付け場』と貼り紙が貼られたテントが入り口の外に置かれ、冒険者が列を作って並んでいる。
人数が多い為外に専用の受付けを作っているらしい。
4人もその列の最後尾に並ぶ。
「すっげー!
これ全員テスト受けるんだよな?」
「そりゃあそうだろ。」
「だよなだよな!
俺なんかすっげえワクワクしてきた!」
レオンが目を輝かせる。
「はしゃぐのは良いが不合格になるなよレオン?」
「大丈夫だって!
これでも俺あれから毎朝鍛錬したんだからな。」
「へえ、気合い入ってますね。」
「当たり前だろ!
キャロルこそ大丈夫なのか?
基本塔に引きこもってるのに。」
「一応使えそうな魔道具も持って来ましたし何とかなるかなと。
やってみなきゃ分かりませんが。」
ぺちゃくちゃ喋っているとテントまで列が進んだ。
漸くキャロル達の番になったようだ。
「いらっしゃいませ。
ランクテストの申し込みでお間違いありませんか?」
お姉さんの問いに頷く。
「それでは受付けを開始致しますので皆様冒険者カードをご提示下さいませ。」
キャロル達がブロンズカードを渡すとお姉さんが石版にカードを読み込ませる。
ルシウスのカードの時お姉さんの顔が一瞬引き攣る。
何だか懐かしい光景である。
「えーこれででん…ノア様、キャロ様、レオン様のランクテスト受付けが完了致しました。
今回のシルバーランク昇格テストは王都の森でのヴォーグ討伐でございます。
お一人様一体ずつ討伐をお願い致します。
あと不正防止の為付添いの方も含めてこちらの腕輪の装着をお願い致します。」
「これはなんだ?」
「この腕輪は討伐を完了致しますと色が緑から青に変わりテスト終了の証となります。
ただご本人様以外が討伐した場合には変化致しませんし、付添いの方が代わりに討伐等された場合赤く変化しその時点で失格扱いとさせて頂いております。
また付添いの方や自分以外の方がぎりぎりまで弱らせてからトドメだけ刺される等した場合も赤く変化致しますのでご注意下さいませ。」
なるほど。
替え玉受験防止らしい。
4人は緑色の腕輪を嵌めた。
夜じっくり話し合おうねキャロル?」
ルシウスがにっこり笑う。
キャロルは死を覚悟した。
今夜で自分の人生は終わるかもしれない。
絶望しながら冒険者ギルドに辿り着く。
『ランクテスト受付け場』と貼り紙が貼られたテントが入り口の外に置かれ、冒険者が列を作って並んでいる。
人数が多い為外に専用の受付けを作っているらしい。
4人もその列の最後尾に並ぶ。
「すっげー!
これ全員テスト受けるんだよな?」
「そりゃあそうだろ。」
「だよなだよな!
俺なんかすっげえワクワクしてきた!」
レオンが目を輝かせる。
「はしゃぐのは良いが不合格になるなよレオン?」
「大丈夫だって!
これでも俺あれから毎朝鍛錬したんだからな。」
「へえ、気合い入ってますね。」
「当たり前だろ!
キャロルこそ大丈夫なのか?
基本塔に引きこもってるのに。」
「一応使えそうな魔道具も持って来ましたし何とかなるかなと。
やってみなきゃ分かりませんが。」
ぺちゃくちゃ喋っているとテントまで列が進んだ。
漸くキャロル達の番になったようだ。
「いらっしゃいませ。
ランクテストの申し込みでお間違いありませんか?」
お姉さんの問いに頷く。
「それでは受付けを開始致しますので皆様冒険者カードをご提示下さいませ。」
キャロル達がブロンズカードを渡すとお姉さんが石版にカードを読み込ませる。
ルシウスのカードの時お姉さんの顔が一瞬引き攣る。
何だか懐かしい光景である。
「えーこれででん…ノア様、キャロ様、レオン様のランクテスト受付けが完了致しました。
今回のシルバーランク昇格テストは王都の森でのヴォーグ討伐でございます。
お一人様一体ずつ討伐をお願い致します。
あと不正防止の為付添いの方も含めてこちらの腕輪の装着をお願い致します。」
「これはなんだ?」
「この腕輪は討伐を完了致しますと色が緑から青に変わりテスト終了の証となります。
ただご本人様以外が討伐した場合には変化致しませんし、付添いの方が代わりに討伐等された場合赤く変化しその時点で失格扱いとさせて頂いております。
また付添いの方や自分以外の方がぎりぎりまで弱らせてからトドメだけ刺される等した場合も赤く変化致しますのでご注意下さいませ。」
なるほど。
替え玉受験防止らしい。
4人は緑色の腕輪を嵌めた。

