「文字もまだ小さい子供レベルだけど読み書き出来るようになってきてるんだよ。
絵本が読める様になったんだ。」
「…降臨されて3ヵ月程度でそれは素晴らしいんじゃないですか?」
「そうかなあ?
キャロルさんに褒められると何か照れ臭いね。
…魔術もね、あたし自分で辞書引きながら本見て1個覚えたの。
見てて『ウィンドウ』!」
庭園の花が1輪ポトリと落ちる。
キャロルは手を叩いて拍手を送る。
「お上手ですね。
魔力の調整も上手く出来てますよ。」
「へへっ。
キャロルさんをびっくりさせたくてあの日の夜頑張って練習したんだ。
…でも、でもね。」
彩花嬢が言葉を切って俯いた。
キャロルは麦酒を煽りながら彩花嬢の言葉を待つ。
「…攻撃魔術なんか野蛮だから使っちゃダメだって。
だからキャロルさんは使って良いのになんであたしはダメなの?って文句言っちゃってね。
悪い影響しかないからねキャロルさんとはもう会っちゃダメだって言われて。」
「…そうでしたか。」
「今ね毎日1時間魔術師の先生が来て魔術の勉強してるの。
…でもね1時間ずっと怪我した人の怪我を治す魔術だけなんだ。
それ以外教えて貰えないの。
…全然楽しくなくてさ。
だからね、あたしやっぱりキャロルさんが良いってお願いしたんだ。
…そしたら…そしたらね。」
「はい。」
「…キャロルさんは呪われてるからダメだって。
呪われてるから一生筆頭魔術師になれない人だから聖女がそもそも会って良い人間じゃないって。
…ねえキャロルさん、嘘だよね?」
キャロルはぐいっと麦酒を飲み干す。
酒が足りる気がしない。
何本か持って来ているから大丈夫ではあるが。
「…呪われてるのは本当ですよ。
そのせいで筆頭魔術師になれないのも事実です。
聖女に会ってはいけない人種かは分かりませんが彩花様の言う通り私は悪役側の人間でしょうね。」
「…悪役なんて言ったのはごめんね。
あたし勘違いしてたの。
ここはゲームで現実じゃないってどこかで逃げてたんだ。」
「まあそりゃあいきなり異世界になんて来たら現実逃避もしたくなりますよ。」
キャロルの言葉に彩花嬢は声を詰まらせた。
雪の上に雫がぽとんと落ちる。
絵本が読める様になったんだ。」
「…降臨されて3ヵ月程度でそれは素晴らしいんじゃないですか?」
「そうかなあ?
キャロルさんに褒められると何か照れ臭いね。
…魔術もね、あたし自分で辞書引きながら本見て1個覚えたの。
見てて『ウィンドウ』!」
庭園の花が1輪ポトリと落ちる。
キャロルは手を叩いて拍手を送る。
「お上手ですね。
魔力の調整も上手く出来てますよ。」
「へへっ。
キャロルさんをびっくりさせたくてあの日の夜頑張って練習したんだ。
…でも、でもね。」
彩花嬢が言葉を切って俯いた。
キャロルは麦酒を煽りながら彩花嬢の言葉を待つ。
「…攻撃魔術なんか野蛮だから使っちゃダメだって。
だからキャロルさんは使って良いのになんであたしはダメなの?って文句言っちゃってね。
悪い影響しかないからねキャロルさんとはもう会っちゃダメだって言われて。」
「…そうでしたか。」
「今ね毎日1時間魔術師の先生が来て魔術の勉強してるの。
…でもね1時間ずっと怪我した人の怪我を治す魔術だけなんだ。
それ以外教えて貰えないの。
…全然楽しくなくてさ。
だからね、あたしやっぱりキャロルさんが良いってお願いしたんだ。
…そしたら…そしたらね。」
「はい。」
「…キャロルさんは呪われてるからダメだって。
呪われてるから一生筆頭魔術師になれない人だから聖女がそもそも会って良い人間じゃないって。
…ねえキャロルさん、嘘だよね?」
キャロルはぐいっと麦酒を飲み干す。
酒が足りる気がしない。
何本か持って来ているから大丈夫ではあるが。
「…呪われてるのは本当ですよ。
そのせいで筆頭魔術師になれないのも事実です。
聖女に会ってはいけない人種かは分かりませんが彩花様の言う通り私は悪役側の人間でしょうね。」
「…悪役なんて言ったのはごめんね。
あたし勘違いしてたの。
ここはゲームで現実じゃないってどこかで逃げてたんだ。」
「まあそりゃあいきなり異世界になんて来たら現実逃避もしたくなりますよ。」
キャロルの言葉に彩花嬢は声を詰まらせた。
雪の上に雫がぽとんと落ちる。

