扉の隙間から中を覗いたルシウスの乾いた笑い声が響く。
「おっおい殿下…?」
レオンが怯えて問いかけるがルシウスは片手に握り締めていた剣を静かに腰にしまう。
それを見てリアムも大剣を背中に担ぎ直しレオンも慌てて構えようとしていた弓を肩に担ぐ。
「こんな所で出会えるとはね。
…ケルベロス。」
「ケルベロス?!
まさか地獄の番犬?!」
「あの見た目はそれしかないよ。
面白いじゃないか。
この先は地獄だなんてね。」
キャロルがそっと中を除くと巨大な3つの頭を持った犬が鎮座していた。
暇そうに欠伸をしている姿からは地獄という言葉が似合わない程平和そのものである。
「…あれが地獄の番犬なんですか?」
「三又の頭を持つ犬なんてケルベロスしかいないから間違いないよ。」
「じゃああれ強いんですか?」
「いや、伝説通りなら強くはない。
逃げ出そうとする亡者を喰らうだけで生者に対してはヨダレが強酸だからそれで溶かしてしまうだけだよ。」
確かに地面がクレーター塗れになっている。
ヨダレで溶かしてしまったのだろう。
「ただケルベロスの飼い主はハデスでね。
冥府の神なんだよ。
だから殺しちゃまずいって言う所が大切だね。」
そう言うとルシウスは蜂蜜をボールに流し入れその中に睡眠薬を入れ混ぜ始めた。
「なんですかこれ。」
「ケルベロスは甘い物に目が無いって伝説があってね。
蜂蜜で試してみようかなと。」
ルシウスは混ぜ終わると同じものを後2つ作り扉の隙間からケルベロスに向かって3個のボールを滑らせた。
地獄の番犬ともあろう伝説の生物がこんな見え透いた罠に引っかかるだろうか。
名前負けも甚だしいのではないだろうか。
ケルベロスは3つの頭をそれぞれのボールに近付け匂いを嗅いでいる。
上手くいけば何よりだが地獄の番犬ならこれ位の罠は退けて欲しいとも思ってしまう。
…まあ結果伝説通りではあったが。
ペロリとひと舐めし甘い事に気が付いたケルベロスはそれはもう貪り舐め尽くした。
口周りを蜂蜜でベタベタにしながら舐めに舐めた。
今は睡眠薬が効いたのか満足気な顔で寝ているが。
戦わずして済んだ事はありがたいが門番なら門番らしく頑張れやとも思う。
キャロルは何ともやり切れない思いを抱えながらケルベロスの横を素通りし下へと降りたのだった。
「おっおい殿下…?」
レオンが怯えて問いかけるがルシウスは片手に握り締めていた剣を静かに腰にしまう。
それを見てリアムも大剣を背中に担ぎ直しレオンも慌てて構えようとしていた弓を肩に担ぐ。
「こんな所で出会えるとはね。
…ケルベロス。」
「ケルベロス?!
まさか地獄の番犬?!」
「あの見た目はそれしかないよ。
面白いじゃないか。
この先は地獄だなんてね。」
キャロルがそっと中を除くと巨大な3つの頭を持った犬が鎮座していた。
暇そうに欠伸をしている姿からは地獄という言葉が似合わない程平和そのものである。
「…あれが地獄の番犬なんですか?」
「三又の頭を持つ犬なんてケルベロスしかいないから間違いないよ。」
「じゃああれ強いんですか?」
「いや、伝説通りなら強くはない。
逃げ出そうとする亡者を喰らうだけで生者に対してはヨダレが強酸だからそれで溶かしてしまうだけだよ。」
確かに地面がクレーター塗れになっている。
ヨダレで溶かしてしまったのだろう。
「ただケルベロスの飼い主はハデスでね。
冥府の神なんだよ。
だから殺しちゃまずいって言う所が大切だね。」
そう言うとルシウスは蜂蜜をボールに流し入れその中に睡眠薬を入れ混ぜ始めた。
「なんですかこれ。」
「ケルベロスは甘い物に目が無いって伝説があってね。
蜂蜜で試してみようかなと。」
ルシウスは混ぜ終わると同じものを後2つ作り扉の隙間からケルベロスに向かって3個のボールを滑らせた。
地獄の番犬ともあろう伝説の生物がこんな見え透いた罠に引っかかるだろうか。
名前負けも甚だしいのではないだろうか。
ケルベロスは3つの頭をそれぞれのボールに近付け匂いを嗅いでいる。
上手くいけば何よりだが地獄の番犬ならこれ位の罠は退けて欲しいとも思ってしまう。
…まあ結果伝説通りではあったが。
ペロリとひと舐めし甘い事に気が付いたケルベロスはそれはもう貪り舐め尽くした。
口周りを蜂蜜でベタベタにしながら舐めに舐めた。
今は睡眠薬が効いたのか満足気な顔で寝ているが。
戦わずして済んだ事はありがたいが門番なら門番らしく頑張れやとも思う。
キャロルは何ともやり切れない思いを抱えながらケルベロスの横を素通りし下へと降りたのだった。

