まるで心臓をわしづかみにされたみたいな衝撃が走ったのは。

まるで吸い寄せられるかのように、すごい引力で引っ張られる。

そして、次に高いところから放り投げられたかのような、下へ下へと落ちていく感覚が襲った。辺りを包んでいた光は一瞬で消えてなくなり、暗くて深い闇に包まれる。冷気が流れ込んで来たかのように、ヒヤリと冷たい。

な、なに……?

なんなの、これは。

魂が強くあちこちに揺さぶられるように、フラフラする。

それは今までに感じたことのない感覚だった。次第に意識が遠のいていき、やがてそれは突然プツリと途絶えた。

『運命に背いてはいけないよ』

最後にそんな声が聞こえたような気がした。