もしも明日があるのなら、君に好きだと伝えたかった。


眠ったせいか気持ち悪さはなくなって、気分はスッキリしている。

でも身体は熱くて、横になっていてもフラフラする。

おまけに涙も止まらない。

鼻水まで出てきた。こんな情けない顔、慎太郎に見られたくない。

「なんで、泣いてんだよ……? 俺には話せない?」
「……っ」

言えるわけないじゃん。

言ったらもっと幻滅される、嫌われる。

もう嫌だ、逃げ出してしまいたい。

ここではないどこかへ、誰か連れてって。

いやいや、ここではないどこかって……。

わたしはもうすでに来てるじゃん。

ここに、過去に……来てるじゃん。

過去でもやっぱりわたしの本質は変わらない。

きっとずっとこのままなんだ。