眠ったせいか気持ち悪さはなくなって、気分はスッキリしている。
でも身体は熱くて、横になっていてもフラフラする。
おまけに涙も止まらない。
鼻水まで出てきた。こんな情けない顔、慎太郎に見られたくない。
「なんで、泣いてんだよ……? 俺には話せない?」
「……っ」
言えるわけないじゃん。
言ったらもっと幻滅される、嫌われる。
もう嫌だ、逃げ出してしまいたい。
ここではないどこかへ、誰か連れてって。
いやいや、ここではないどこかって……。
わたしはもうすでに来てるじゃん。
ここに、過去に……来てるじゃん。
過去でもやっぱりわたしの本質は変わらない。
きっとずっとこのままなんだ。



