そのあと勢いよく教室を飛び出したわたしは、帰る気になれなくて足が自然とトイレに向いていた。
個室の中でうずくまりながら、カタカタと小さく震える。
どれくらいそうしていたのかはわからない。
突然スカートのポケットに入れていたスマホのバイブが鳴って、飛び上がりそうなほどに驚いた。
震える手で操作しながらメッセージを読む。
《すぐに化学実験室に来い。逃げたら許さないからね》
優里からのメッセージだった。
逆らうことは、もちろんできない。
行くしかない。行かなかったら、明日は我が身。
そんなの絶対に嫌だ。
だからわたしは、震える足で化学実験室に向かった。



