もしも明日があるのなら、君に好きだと伝えたかった。


次の日の自習の時間、教室にいると息が詰まりそうだったので、適当な理由をつけて教室を出た。

わたしたち一年生の教室は校舎の一階にあって、その中でもわたしたちのクラスは廊下の真ん中辺りにある。

教室を出るとすぐ横には階段があり、上へ行けるようになっている。

とは言っても、二階と三階は先輩の教室があるだけで、移動教室の時は一階の廊下から別棟に移動するので、ほとんど足を踏み入れたことはない。

窓からまぶしいほどの太陽の光が差し込んでくる。

わたしは中庭から外に出て、校舎を横切った。

そして別棟の三階にある図書室へと足を運ぶ。

「うわぁ、広い」

図書室に足を踏み入れた瞬間、思わずそんな声が出た。実は図書室に来るのは初めてだった。

図書室の中は横に伸びていて、それでいて奥行きもある。天井近くまで棚が繋がっていて、そこにはたくさんの本がぎっしりと詰まっていた。

古いけど掃除が行き届いていて、埃っぽさは感じない。こんなに広いとは思わなかった。

それに、しっかりジャンルわけもされていて、今話題のラノベや、最新の一般文芸書なんかも所狭しと並べられている。

これはある意味図書館よりすごいかもしれない。