もしも明日があるのなら、君に好きだと伝えたかった。


七月に突入して梅雨が明け、本格的な夏がやってきた。晴れ晴れとした青空が広がっているけど、心は晴れない。

それどころか、どんどん曇っているような気がする。

菜月は今では休み時間のたびに教室を出て、どこかへ行ってしまう。

正直、わたしはホッとしていた。

菜月の姿さえ見なきゃ、悩まされることもない。でも、こんなことはいつまで続くんだろう。

ずっとこのままなの?

わたしが知ってる過去では、少なくとも一学期はずっとこのままだった。

この先、最初はしょんぼりしていた菜月も、次第にシカトされることに慣れ、堂々と教室で本を読んだりして過ごすようになる。

そんな菜月の態度が気に障った優里や美鈴の嫌がらせは、どんどんエスカレートしていって……。

そして、夏休み直前の終業式の四日前の日にたどり着く。

思い出すだけで胸が苦しくなって、目の前がボヤける。

できればこんな過去には戻りたくなかった。

終わったと思っていたのに、また同じことを繰り返すの?

このままでいいの?

そんなの、嫌だよ。

でも、どうすれば。

そんなことが頭の中をぐるぐる回って、解決しないまま同じ日々を繰り返してしまっている。