もしも明日があるのなら、君に好きだと伝えたかった。


あれから一週間経って、なんとなく前よりも居心地の悪さを感じる。

その理由は、前の席に座る菜月のしょんぼりした後ろ姿が目に入っているからだろうか。

優里が菜月をシカトしようと言った日から、二人はなんのためらいもなくそれを実行にうつした。

菜月が近くに来ても目を合わせず、話しかけてきても完全にスルー。

まるでそこに誰も存在していないかのような態度で、笑い声をあげている。

わたしはただ菜月から目をそらして、うつむきながらやり過ごした。

最初は戸惑っていた菜月も、だんだんと自分の置かれている状況がわかってきたらしい。

『あたし、なにかしたかな?』とみんなが集まる中で問いかけてくることはなくなった。

菜月はなにか言いたそうにわたしに視線を向けてくることもあったけど、わたしは気づかないフリをした。ただ空気のように、そこで息を潜めていたんだ。