もしも明日があるのなら、君に好きだと伝えたかった。


それから二日、わたしはみるみるうちに回復して、一般病棟へ移れることになった。

念のため、あと二日入院してどうもなければ退院だと主治医の先生に告げられた。

あれだけ大きな事故で血もたくさん出たのに、腕の骨折だけで済んだのはラッキーだった。

──コンコン

「はーい」

部屋がノックされて、病室のドアが開く。

わたしの部屋は個室なので、誰にも気兼ねすることはない。

「る、琉羽……?」

小さく囁かれた声は、弱くて消えてしまいそうだった。

「な、菜月……?」

どうして?

なんでここに?

菜月の隣には慎太郎が立っていて、そっかと妙に納得した。

慎太郎が話したんだ、わたしの目が覚めたって。

でも、お見舞いにくる義理なんてないのに、どうして?

「ううっ……よか、った、よかった……っ」

次第に涙目になりながら、菜月がわたしの元へ駆け寄ってくる。

あれだけひどいことをしたのに、わたしのために泣いてくれるの……?

ああ、もう。

最近のわたしは涙もろくて全然ダメだ。

涙でうまく前が見えないよ。

押し寄せる罪悪感。

わたしはずっと、菜月に言いたいことがあった。

まず、はじめの第一歩──。