「おっと、悪い悪い。これくらいで勘弁してやるか」
「そうだな、じゃあ、またな!」
ふたりは手を振りながら去って行った。
慎太郎との間に変な空気が流れる。
「今のって……まさか」
それは中学二年生の時に、慎太郎が友達と話していた内容。
「なんでも、ねーよ……っ」
その割には赤くなってますけど……。
なんだか、これって、いや、まさかね……。
そんなわけ、ないよね。
「あいつら……マジで、今度しめる」
慎太郎のつぶやきはきっとひとりごとなんだろう。
でも、ここまであからさまに態度に出されると……わたしまでなんだか恥ずかしい。
ちがう、そんなはずはないって、何度も自分に言い聞かせた。



