「やっぱり、これは現実なの……?」
家に帰って来てから、自分の部屋のベッドにゴロンと横たわる。
手を高くかざし、そんなことをつぶやいた。夢じゃないんだよね?
夢にしてはリアルすぎる。
それに紛れもなく、わたしはやっぱり教室でのあの瞬間にここにやって来たのだ。
あの時はボーッとしてたけど、今になってようやくそう言い切ることができる。
ここは正真正銘三ヵ月前の世界なんだ。そう認めてしまったら、これまでに起こった出来事が一本の線になった。
まだ全部を受け入れられたわけじゃないけれど、心はずいぶん落ち着いている。
「はぁ、これから、どうしよう」
どうするといっても、これまでと同じように、事故までの日々をただなんとなく過ごすだけなんだろう。
きっとそれは変わらない。
だから、未来も変わらない。
結局なにも変わらないなら、べつにやり直さなくてもよかったのに。
生きているというだけで、すべてが嫌に感じてしまう。わたしなんかにやり直すチャンスを与えなくても、ほかにもっと必要としてる人がいたんじゃないかな。
そんなことを思ってしまうほど、今のわたしはすれている。



