もしも明日があるのなら、君に好きだと伝えたかった。


「おつかれー!」
「また明日ねー!」
「バイバーイ」

行き交う言葉の数々を遠くで聞きながら、靴箱から自分のローファーを出して床に置く。

焦げ茶のローファーも一学期の時に履いていたもので、右側の内側についていた傷までもがまったく同じだった。

靴底のすり減り具合も、ちょっとボヤけた光沢具合も、たしかにそれは過去のわたしの持ち物であることを告げている。

「はは……なに、これ」

もう笑うしかない。それと同時に諦めにも似た感情が襲ってきた。やっぱり、これは現実なんだ。認めたくなかったけど、認めざるを得ない。