結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



「どういうことですか?

わたしはただ、思ったことを言ってるだけですけど…」


「あー、そうだよな。

お前はそういう奴だったわ」



いや、そんな呆れながら言われても、ほんとに意味が分からないんですが…。



なんて考えていたが、わたしは大事なことを忘れていることに気がついた。



「っあ゛ーーー!!!!!」


「うるさっ!

なんだよ、そんなでかい声急に出すなよ」



眉間にしわを寄せて言う結城くんなんて目もくれない。



今はそんなこと見てる暇なんてないんだ!



「授業!!」



そう、わたしは肝心なことを忘れていた。



昼休みにここへ結城くんと来て、それでいつの間にか眠ってしまって。



「結城くん!今何時ですか!?」



ちゃんとまだ昼休みですよね!?



「今?もう放課後だけど」



しれっと何もなかったかのように言う。



う、そ……