「…い、……!ゆ…、…きろ!」
んぁ?
なにか聞こえる……。
だれ……?
「おいゆき!起きろ!」
ぱちっ
目を開けると目の前には、結城くんの整ったお顔が。
あわ、あわわわ…
あまりにも近すぎて、だんだんと顔が赤くなっている気がする。
「起きたな。
ていうか、なんか顔赤くね?」
熱でもあんの?なんて言ってわたしのおでこに触れる。
「違います!
熱なんてありません!
結城くんの顔が近すぎて恥ずかしかっただけです!」
心臓に悪いですよ……。
もう、昨日からわたしの心臓は激しく音をならせすぎてる。
そろそろわたしの心臓が破裂しそうで心配だ。
「お前ってほんと、よく恥ずかしげもなくそんなことが言えるよな」
なんて言われるけど、わたしにはよく分からない。
どういうこと?
