背が小さいわたしは、結城くんの顔を下から見上げる感じになる。
首がつりそう……。
「はっ?なんであんたがここにいんの?」
へ?
もしかして、自分でわたしを引っ張ってこうしたの、覚えてない?
「結城くんを起こしにきたら、いきなり腕を引っ張られてこうなっちゃいました」
えへへ、と笑って言うと
「はぁ、マジかよ。
悪かった。寝ぼけてて完全に無意識でやってた」
やっぱりそんな感じですか。
「別に全然大丈夫ですよ」
苦しかったけどそこまで嫌とか思わなかったし。
にこりと答えるわたしを見て、なぜか結城くんは少しだけむすっとした顔をした。
「なぁ。
俺にこんなふうにされて、なんも感じないの?」
へ?
感じる?何を??
「ドキドキしたりとかしねーのって聞いてんの」
ドキドキか…。
