じゃなくて、この状態をなんとかしないと…!
「結城くん!起きてください!
そして離してくださーい!」
大きい声で言ってみるも、ほんとに全然起きません。
生きてるよね?
もはや死んでるんじゃないかってぐらいに眠りから覚めてくれないから、逆に心配になってくる。
結城くんの顔の前に手をやると
はぁ、よかった。
息してた。
とりあえず、自力でベッドから出ようとする。
だけどわたしの体に巻きついてる結城くんの腕はびくともしない。
結城くん、力強すぎ……
もう、こうなったら!!
「結城くんーーー!!!!!
起きてくださーーーい!!!!」
必殺!耳元で大声の刑!
「…んっ……」
おっ、どうやらこれは効いたみたい。
目をゆっくりと開ける結城くん。
「おはようございます、結城くん。
やっと起きましたね」
