結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



うひゃぁ……



「綺麗…」



ベッドの近くにいくと、よく見える結城くんの寝顔。



かっこいいなぁとも思ったけど、少しだけ可愛いなぁって思ったのも事実。


だってね、この安心しきったように眠ってる姿は、昨日みた意地悪王子様とは違うんだもん。



いつもこの可愛さがあればいいんだけど…。



「結城くん?そろそろ起きてくださーい」



ゆさゆさと結城くんをゆする。



それでもなかなか起きてくれない。


もう、いったいどれだけ眠りが深すぎるんだろう。


全然起きる気配がないんですが……



「結城く……」



さっきより強くゆすって起こそうとすると、急に結城くんに腕をぐいっと掴まれて


気づけば結城くんの腕の中にいた。


体は柔らかいベッドの感触に包まれる。



突然のことに頭がパニックに陥るが、

ベッドで眠る結城くんの体温が暖かくて、結城くんの温もりにやけに安心しているわたしがいた。



って、わたし変態みたい…。