結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



気づいたら朝になっていた。



あの後の記憶がなくて、どうやって自分でベッドに入って眠りについたのかもわからない。



昨日のせいであんまり眠れなかったみたいで、寝不足気味だし。



眠い目をこすりながら制服に着替えて、下に降りた。



「ママ、パパ。おはよう!」


「おはようゆき」


「今日はいつもより早いな」



リビングに入ると、そこにはママとパパの姿だけ。



結城くんはまだ寝てるのかな。



パパの斜め前の椅子に座って、ママが用意してくれた朝ごはんを食べる。



「いただきます!」



うん!

やっぱりママのつくる料理はおいしい!



料理が得意なママはいつもおいしいご飯をいっぱい作ってくれる。



わたしも早く、ママみたいなおいしいご飯を作れるようになりたいなぁ。