結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



――夜。



あれからパパも帰ってきて、結城くんと楽しそうにお喋りしながらご飯を食べてた。



もちろんわたしは、始終無言。


一言も喋らず黙々と食べて、誰よりも早く食べ終わった。



それからお風呂に入って、今日あったことを思い出す。



いろいろなことが一気に起こりすぎて、疲れた……。



なんて考えながらぼーっとしてると、気づけばお風呂に入り始めてからかなり時間が経っていた。



いけないいけない。


これ以上入ってたら逆上せちゃう。



いそいそとお風呂から出て体を拭く。






「ふー、気持ちよかった」



頭をタオルで拭きながら2階にあがる。



結城くんにお風呂空いたって伝えたほうがいいかな。




うん、一応教えてあげた方がいいよね。