俺だって本意じゃない。
確かに化粧濃くて香水臭い俺の顔だけしか見てない女は嫌いだ。
だけど、俺自身を見て好きだと言ってくれる人を傷つけることはあまりしたくない。
まぁ結局傷つけてんだけど。
「……悪ぃ」
「いいのいいの!
最初からあたしの負け試合だったんだし!
それより、あの時無理矢理キスなんかしてごめん。
彼女と別れたの、あたしのせいだよね?」
本当に申し訳なさそうに、そう謝る逢坂。
違う、と言いたいけどあながち間違いではない。
「逢坂が謝る必要ねー。俺が悪いんだから」
でもそれを逢坂のせいにするのは間違ってるよな。
元はと言えば、ちゃんとはっきりとせず曖昧のまま逢坂に接してた俺にも問題があったんだから。
「でもあたしの勝手な行動で、結城の彼女と結城を傷つけて苦しませたことにはかわりないから。
謝って済む話じゃないと思うけど、ほんとにごめん」
「その気持ちだけで十分」
あんなことあったけど、逢坂は悪い奴じゃなかった。
「…………それと…」
まだ何かあるのか、言葉を続ける逢坂。
