結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。




―直也side



ゆきと別れて一ヶ月半。


未だにゆきとは話せていない。



松島の言葉が結構きてたりする。



俺ってこんなにヘタレだった?



この一ヶ月半、ゆきと廊下ですれ違えばあからさまに避けられて、家にも俺がバイトとかでいない日に帰ってきてるらしい。



そのあからさまな行動と、ゆきに嫌われたっていう事実が俺を締め付けて離さない。



俺の頭ん中、ゆきのことでいっぱいなんだ。


ゆきが頭から離れない。



くっそ……

俺女々し過ぎるだろ…。



最近の俺は屋上に入り浸っている。



もう時期冬だし寒いけど、俺の頭を冷やしてくれるには十分で。


授業も受けずにここでぼんやり。



ゆきの笑った顔、泣いた顔、恥ずかしそうにはにかむ顔、怒った顔…

それらを思い出しては思い出に浸って。


ゆきを思い出さない日はない。



もういっそ寝てしまおうか。



そう思って目を閉じたとき__