ーゆきside
「ー…っん……」
目が覚めると、真っ白な天井が目に入った。
周りはカーテンで締め切られていて、保健室にいることに気づく。
確か、わたし昼休みに体調が悪化して廊下で倒れちゃったんだっけ?
誰がここまで運んでくれたんだろう…。
ーシャッ…
「あ、ゆき。起きたか?」
ふとそんなことを考えていると、突然カーテンが開いて誰かが入ってきた。
「…結城くん……」
誰かとは結城くんで、その顔は無表情。
結城くんが何を考えているのか、その表情からは全然分からない。
でも、きっと彼は怒ってる。
勝手に避け始めたわたしのことを……。
「もう体調は大丈夫なのか?」
「う、うん……」
「そうか」
正直、今この状況が堪らなく辛い。
結城くんの顔を見ると、逢坂さんとキスをしていた時のことをどうしても思い出してしまう。
結城くんのことが大好きなはずなのに、今は会いたくない。
顔を合わせられない……。
どうしようもなく、泣きたくなる……。
