結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。




ーゆきside



それからのわたしは生きた心地がしなかった。



ただ毎日ぼーっとして過ごすだけ。


時間だけが過ぎていった。



夜も眠れない日が続き、食欲だって全然わかない。



そんなわたしをママやあやちゃは心配してくれたけど、わたしは「ダイエットしてるから」って笑って誤魔化した。



そして、あの日からわたしは結城くんを避けるようになった。



家でも極力目を合わせないようにしたし、誰よりも早く眠りについて朝は結城くんより早く家を出た。



今日もいつもと同じだった。



早く起きて淡々と学校の準備をする。



朝ご飯は食べずに、ママが作ってくれた弁当を持って家を出た。



そう、ここまでは。

ここまではいつも通りだったんだ。



違和感を感じたのは学校に着いてから。



下駄箱で上靴に履き替えたとき、ふと目の前がぐらっとした。



咄嗟に靴箱に手をついて体制を整えるが、体調の悪さを感じる。