『こんなに誰かのこと好きになったの、初めてなのっ……!』
目に涙を溜めてそう言う逢坂。
正直、逢坂にそこまで好意を持たれていたとは思っていなかった。
だから逢坂の言葉に内心俺は驚いていた。
『結城のことが大好きなんだよ!』
そう言って逢坂にネクタイを引っ張られる。
気づけば俺は、逢坂にキスされていた……
最初から逢坂を突き放すべきだった。
じゃなきゃきっと、こんなことにはならなかった。
後悔してももう遅いのに…。
そして俺は気づいていなかった。
逢坂にキスされたところを、ゆきに見られていたこと。
もう既に、ゆきとの距離が段々と離れていっていることに……
