『この女が!結城くんに近づくから!』
リーダー格のギャル女の取り巻きらしき奴が、逢坂を指さして言う。
『そ、そうだよ!
結城くんだって毎日のようにこの女に絡まれて、迷惑してるでしょ?!』
それを合図に、ほかの女も言いたい放題。
ちらっと逢坂を見れば、下唇を噛んで俯いている。
『確かに、毎日のように絡まれて迷惑って思ってたかな』
俺は静かにそう言った。
ギャル女たちはその俺の言葉を聞いて顔に笑顔を浮かべた。
それを見て俺は、だけど…。と続ける。
『僕は君たちみたいな、人を貶めることしかできない人に近づかれる方がよっぽど迷惑』
そう吐き捨てた俺に、女たちは『え……』と漏らす。
『毎日のように媚び売ってきて…。
僕がそれに迷惑してないと思ってた?』
静かに淡々と話す俺。
こいつらには毎日迷惑してたんだ。
『それに対して逢坂さんは媚び売ってこないし、君たちよりかは断然マシだよ』
化粧濃くねーし香水臭くないしな。
『だからさ、君たち早くどっか行ってくれない?
それと、二度と僕と逢坂さんに構わないで』
冷たく、顔に浮かべていた笑顔を消してそう言った。
それを見てギャル女たちは、青ざめた顔に涙を浮かべて空き教室から飛び出して行った。
