事の発端は、昼休み。
最近、空き教室で過ごす結城くんとのお弁当の時間も少なくなっていた。
そこにはもちろん、逢坂さんの存在があって。
結城くんいわく、昼までべったりしてきて、逃げても逃げても着いてくるからなかなかここまで来れないんだとか。
だから一緒にお弁当を食べる日は週2日という頻度になって、今日は一緒には食べない日だった。
だけど、やっぱり結城くんに会いたくて、わたしは結城くんのクラスに行ったんだ……
―ガラガラッ
結城くん、いるかな…
教室の中を見渡すが結城くんはいない。
うーん…、やっぱりいないか……
『あれ?ゆきちゃん?どうしたの?』
不意に後ろから声をかけられた。
後ろを見るとそこにいたのは矢本くん。
『矢本くん。
あ、結城くんどこにいるか知ってる?』
『直也教室いないの?』
『うん』
どうやら矢本くんも結城くんの居場所は知らなかったみたい。
