結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



その力があまりにも強くて、眉をしかめる。



しかしそれだけではなく、結城くんの手はわたしの服の中に入ってきて直でお腹を触る。



それにビクッとし、体が固まった。



本気で目の前の結城くんが怖いと思った。



逃げたくても逃げられず、無理やりされるその行為に思わず涙が零れた。



それを見た結城くんは行為をやめ、立ち上がる。



「はぁー…。萎えた」



そう言って、鞄を掴んで家から出ていった。



しばらくその場から動けず、外が明るくなるまでそこで泣き続けた。



「頭、痛い……」



かなり泣き腫らしたせいか、ボーッとしてかなり頭痛がひどい。



あの後、結局寝れるはずもなく朝まで泣いて起きてたわたし。



目はパンパンに腫れていて、顔は浮腫んでる。


さすがにこの顔じゃ学校には行けないと思い、ママには適当な理由をつけて遅刻することにした。



あやちゃんから心配メールが来てたけど返す気力もなく返してない。