結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



「じゃあ、女遊びをやめたって話も?」


「当たり前。

そうやって言わないとお前、俺のこと信じてくれねーだろ?」



わたしが予想してた嫌な考えが、すべて当たってた。



わたしはやっぱり、都合の良い女だったのだ。



結城くんと距離が縮んだなんて、わたしの勘違いに過ぎなかった。



「どうして……。女なら、誰でもいいんですか?」



結城くんにとって、都合が良ければ誰でもいいの?



「女なんてそんなもん。

快感を感じて性欲満たされれば誰でもいい」



黒い瞳に何も映さないでそう吐き捨てた結城くん。



「なんなら、俺お前とだってヤれるよ?」



そう言って、少しずつわたしに近づきソファーに押し倒した。



そして強引に唇に押し付けられた結城くんの唇。



前の優しくてポーっとしちゃうような甘いキスなんかじゃない。


強引で、何の感情もないキス。



それが怖くて、必死に結城くんの体を押して逃げようとする。



しかし呆気なく両腕は結城くんの右手で掴まれて、頭の上で縛り付ける。