何も答えてくれない結城くんに、胸を痛ませる。
「結城くんにとって、わたしって何なんですか?
それだけの、存在でしたか?」
静かにそう口にしたわたしの言葉に、結城くんは下を向いているからどんな表情をしているのか分からない。
ただただ不安を募らせるだけ。
何も言わない結城くんに、どんどん嫌な予感がしてならない。
「勘違い、すんな…」
そう低い声で言い放った結城くんに、ビクリと肩が震える。
「お前のことなんてなんとも思ってねーよ。
俺にとってお前はなんなのか?
はっ、笑わせんじゃねーよ」
今までに聞いたことがないほどの冷たくて低い声。
そんな声で発せられる言葉は、どれもわたしの今まで保ってきた弱りきった心を、ズタボロにしていくもので。
じわじわと涙が溜まる。
「そうやって泣く女とか、一番嫌い。めんどくせー」
そう吐き捨てる結城くんは、わたしが知ってる結城くんとはもう別人だ。
「結城くんが今までわたしに言ってきた言葉も全部、嘘だったんですか?」
「当たり前だろ。
お前を落とすための嘘だよ。
あれ?もしかして本気にしてた?」
わたしを嘲笑うかのようにそう言う結城くん。
