結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



「結城くん、このままずっと帰ってこないつもりかな…」



だとしたら、わたしたちもう会うことはなくなるの?



気づけば夜中の三時になっていた。



結城くんのことを考えてたらやっぱり寝れなくて、時間だけが過ぎていく。



今頃結城くん、女の人と一緒にいるのかな……



結城くんが女の人と笑いあってるところを想像して、胸がズキッと痛む。



馬鹿みたい…

勝手に想像して決めつけて、悲しくなるなんて。


自分に呆れるよ。



そんなとき__



――がチャッ



玄関の扉が開く音がした。



「え…、結城くん?」



帰ってきたのかも。


うん、こんなチャンスもうきっとない。

何がなんでも、今話しをしなくちゃ!



思い立ったら即行動。



急いでパーカーを着て一階に降りる。



ママとパパはもう寝てるから静かに。



そしてリビングの扉を開けると、キッチンでペットボトルの水を飲んでいた結城くんが立っていた。