おやおやまさか、その反応は!
「そっかそっか!
亮くん好きな子いるのかぁ。
そりゃそうか、亮くん中3だもんね。
好きな子の1人や2人できるのは当たり前か〜」
ちょっと前まではわたしやあやちゃんの後ろをちょこちょこ着いてきてたのに…
亮くんの成長を感じて少し寂しくなる。
「出たよ、ゆきの鈍感……」
「出たって何が?」
ぼそっと呟くから最後まで聞き取れなかった。
「いや、なんも」
半ば亮くんの顔が呆れて見えるのはわたしの気のせい?
「亮ドンマイ」
亮くんの肩をポンポンと叩いて何故か励ましの言葉を亮くんに送ったのは、ジュースとお菓子をトレイに乗せてリビングから出てきたあやちゃん。
「亮、あんたも苦労してんのね。
最強の鈍感娘好きになっちゃうなんて」
「うっせー」
そんな2人のやりとりを見て、
「え、あやちゃん亮くんの好きな子知ってるの?!」
「まぁね。てか見てたらバレバレ」
えぇー、わたし知らないよ。
そっか。じゃあわたしが知らない女の子か。
それなら仕方ないよね。
