「ゆき?」
「一緒にって、誰と誰がですか?」
「俺とゆき」
さも当然のように言う結城くん。
その言葉に再び固まってしまうわたし。
だって2人でお祭りに行けるんだよ?
結城くんと付き合ってるわけじゃない。
なのにこうして結城くんから誘ってもらえるなんて、期待してしまうよ……
わたしの都合のいい捉え方をしてしまうよ……
「行くの?行かねーの?」
結城くんの有無を言わせない顔に戸惑う。
でも、わたしの答えは最初から決まってる。
「行きます!」
結城くんとお祭りに行けるなんてすっごく嬉しいもん!
結城くんと出会ってから幸せだと思うことがいっぱい。
こんなに幸せでいいのかなって時々思っちゃうぐらい。
ずっとこの時が続けばいいのにな…
なんて思ってしまうぐらい結城くんのことが好きになってる自分を、今日もまた見つけてしまう。
